日本の野生ウサギ

日本に分布するウサギ科の在来種は、北海道の(エゾ)ユキウサギ・本州のニホンノウサギ・南西諸島のアマミノクロウサギの3種である(北海道のエゾナキウサギ Ochotona Hyperborea yesoenis は、ウサギ科ではなく、ナキウサギ科のキタナキウサギの亜種)。

ウサギは伝統的に、1羽・2羽と鳥と同様の数え方を行う。この由来には諸説あるが、仏教で四足の動物を食べることが禁じられていたため、鳥の鵜と鷺(または佐芸)を捩り、ウサギとし、「鳥」として扱うことでこれを回避した、あるいは、大きく長い耳が鳥の羽に見えるからとする説が有力とされている。現在では鳥類とウサギをまとめて数える場合を除き、通常の小動物を数える「匹」を用いることが一般的になりつつある。

古くから親しまれてきた動物で、「うさぎ追いしかの山」と唄われたり、鳥取県の民話「因幡の白兎」では、鮫を騙した報復として皮を剥がれたりした。日本の昔話では「ずるがしこいことを考えるが、どこか抜けている」というような役をあてがわれることが多い。「カチカチ山」では、悪い狸をこらしめる勧善懲悪のヒーローの役を務めているが、いずれにせよ、狡猾でいたずら好きなトリックスターの類型からはずれるものではない。